日本に残っている一番古い鉛筆

日本に残っている一番古い鉛筆 えんぴつなんでもQ&Aより転載

静岡県の久能山東照宮博物館に徳川家康の遺品として、約6cmの1本の鉛筆が展示されています。これが、日本に残っている一番古い鉛筆といわれています。芯はメキシコ産で、柄は赤樫でできています。記録がないためどのように日本まで渡ったか分かりませんが、スペイン、あるいは当時その属領であったメキシコかフィリピンから家康に献上されたものであろうといわれています。(※)

また、伊達政宗も鉛筆を使っていたと考えられます。1974年に、墓所・瑞鳳殿の発掘が行われた時に約7cmの鉛筆が発見されています。日本で本格的に鉛筆が使われるようになったのは明治維新後のことです。ドイツからの輸入品だったため、ごく一部の人が使っていたに過ぎません。普段の筆記具は筆と石筆と手製の鵞ペン(ガチョウの羽を使ったペン)でした。

※参考文献:久能山東照宮博物館図録『徳川将軍家の名宝』

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