現代美術作家、加賀美健氏描き下ろしによる限定モデル。
ハイスペックであるPt7の特性を、
加賀美氏の直感的なワードで表現したユーモアあふれる一本です。
商品名(品名)
3&bC Pt7 × Ken Kagami
ボール径
0.7mm インク色 黒
本体色
neue gray
価格
本体価格1,300 円 + 消費税(オリジナルペンケース付)
替芯
SNP-7(本体価格100円 + 消費税)
発売日
2021年3月10日
現代美術家
加賀美 健
社会現象や時事問題、カルチャーなどをジョーク的発想に変換し、彫刻、絵画、ドローイング、映像、パフォーマンスなど様々な手法で表現する作風で注目を集める。国内外の美術展に多数参加する他、カルチャーやファッションシーンでのコラボレーションも話題に。
kenkagamiart.blogspot.com
interview
インタビュアー:
八木美貴
写真:
嶌村吉祥丸
今回のPt7コラボレーションモデルのデザインコンセプトについて教えてください。
ペンという言葉に似合う響きは何かなと考えていたときに「ペンといえば、百点だ」というのが浮かんで。そこから百点満点、「あっ、百点満ペンだ!」と。もうダジャレです。
作品をつくるときもそうですが、毎回響きや言葉遊びのような感じでデザインすることが多いので、今回もその延長で考えてみました。
テストって、「100」の下に2本線がシュッシュッて書いてある状態で返ってきますよね。昔からそう。
このペンなら、たとえばお店に並んでいるのを見て、お母さんが子どもに買ってあげそうじゃないですか。これで「100点獲れんじゃねえか」っつって。
すごく気に入ってます。
加賀美さんはとくに、お仕事や作品の中で「描く」機会が多いように思いますが、「描く」って加賀美さんにとってどういう作業なのでしょうか。
改めて言われるとよくわからないですけど、なんだろう、当たり前の行為というか。
最近ではみんなスマホにスケジュールを入れていますけど、僕は絶対書いちゃうんです。
メモするし、ノートにも書くし、机の上にもいっぱいのっかってます。
忘れないように「請求書を書く」とか「返事する」とか、昔からの癖でいちいち書いて置いとくんですよ。終わったら捨てたり、二重線で消したりします。
スマホに入れておくと、スマホが壊れたら忘れちゃうし、飛んじゃうでしょ。
絵も描くし、仕事でもたくさん描くんですけど、それよりももっと当たり前に、ちょこちょこ書いてますね。
では、1日の中で「描いている時間」は長いのですか。
ずっと描いているということはなくて、描かなきゃいけないときに集中してパッと描きます。ぼーっとしながらいろんなところを見て、考えているときのほうが長いですね。
描いたあとは、どうするのですか。
床に並べちゃうんです。進めている仕事も、思いつきで書いたものも全部ばーっと並べて。それを最終のデザインに持っていくまでずっと並べておく。そうすると、他の用事で作業を離れて戻ってきたときにまた目に入るでしょ。
並べたまま家に帰って、次の日にまた来たときに見て、ちょっと見え方が違ってきたりします。それで「これはやっぱいらねえや」と思ったら外してしまったり、そういう作業の仕方をしています。
今回のペンでは、「このペン 百点満ペン」と、文字を描いていただきました。
ペンは細くて絵柄がのる部分が少ないので、絵だと難しいかなと。字だったら絶対目に入るし、つい読んじゃうでしょ?
書いて字にするとおもしろいですよね、日本語ってね。耳だと聞き流しちゃうけど、いざこう書くとおもしろいなと思って。普通の明朝体と、僕の小学生みたいな“加賀美フォント”で描くのとでは印象が違いますしね。
これ、もしかしたら文房具界に激震が走るかもしれませんよね。(笑)